10期 八木廣さん 幡ヶ谷「蒸し八」 →
若葉会会員で、飲食店経営に携わっている方は、そう多くはない。その希少ななかでさらにユニークな“和風せいろ蒸し料理”を
柱とした、「大人の食堂」としての地位を固めつつある「蒸し八」を経営されている10期の八木廣さんをお訪ねした。
震災直前の2011年3月8日夕方に「試食会」と称して、京王新線幡ヶ谷駅から1分の玉川上水緑道に面したビルの2階にある
お店にうかがった。
自ら接客をされている八木さんに笑顔で迎えていただき、豊富なメニューの中から、まずおすすめの蒸し料理の定番として「豚
スープ蒸し」からスタートした。お酒も同様におすすめのセレクションで順次堪能した。食後の満足感は極上であったとふりかえっても
断言できる。

看板のとろける「豚スープ蒸し」

せいろと種類豊富なお酒
その満足感が得られる要因として、独断と偏見で若干無理して整理してみると;
・ 蒸すという料理法で素材そのものの味と滋養を保ちつつ脂肪を落とし、極上の舌触りを実現
・ 仕入れる素材へのこだわり(産地と季節の厳選)
・ 伝統的な檜のせいろや、樹齢150年の天然木の杉のテーブルなどの全体をとりまく本物感
・ 八木さんのさりげない会話技術と配慮
などがあげられる。どの項目も、レストランとしての経営を考えると簡単に実現できるものではない。
「大人の食堂」として、さまざまに雑誌やTVでとりあげられ、幅広い世代から受け入れられている秘密は、八木さんのキャリアに
基づく日々のアイデアの積み上げ以外にもありそうだが、そこに立ち入ることができるのは専門家と、今後お店を訪問される皆さんで
あると考える。
現役時代には、「人が財産」のクリエーターとして辣腕を振るわれ、定年前に蒸すという料理法に閃き、第二の人生としてこのユニ
ークな「蒸し八」を立ち上げた、と語る八木さんであるが、その苦労を表に出すことなく、ホームページで各世代への情報発信をされ
ている。
詳しくは「蒸し八」のホームページへ: http://mushihachi.jp
このホームページをご覧いただいたら、仲間を誘って(お一人でそっと下見するのももちろん結構)訪問いただきたい。八木さんに
よれば、若いお客様との会話を楽しみながら、商売の厳しさを忘れ、至福の一杯をかたむける毎日とのこと。震災後の様々な苦労
話も淡々と語っていただけるだろう。
なお、蛇足かもしれないが「蒸し料理」はきちんと説明しておかないと「虫料理」と解釈され、逃げてしまう人もいないとも限らない
のでご注意のほど。

貸しきれば、こんなOB会の集まりも(2011年7月)

「蒸し八」オーナーの八木さん
(13期 山本記)
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12期 土屋了介さん 有楽町 「にっぽんの・・・」 →
若葉会会員が経営するお店紹介の一つとして、丸の内ビジネス街の中にある「ちょっとユニーク」なお店をご紹介します。
お店の名前は『にっぽんの・・・』と言います。これで本当にお店の名前なのです。「ちょっとユニーク」です。どんなお店なのかが
気になる、余韻の残るネーミングです。その中身については後で書きます。
もうひとつ「ちょっとユニーク」なのは、若葉会会員の誰がこのお店を経営しているのか、です。
それは、12期の土屋了介さんです。正確に言いますと、土屋さんはこの店の発起人共同オーナーとして、関与されています。
土屋さんは、国立がんセンター中央病院長を経て、現在は癌研究会の理事などをされている、言うまでもない医学界の権威の
おひとりですが、その方が飲食店の発起人オーナーであるというのは、「ちょっとユニーク」ではないかと思います。(失礼)。
なお、これまで紹介された若葉会会員の方々のお店のように、飲食店経営が本業ではありませんので、当然ですが、土屋さんが
お店の日々の運営を直接切り盛りされているわけではありません。念のため。(笑)。
さて、お店の紹介ですが、この店には、2012年3月5日、土屋さんを中心に、山本裕さん(13期)、藤井純さん(16期)
杉村正樹さん(38期)、と私、石尾勝(24期)の5人による会食の場所として、利用してみました。
場所は、スーツ姿のビジネスマンやOLが多く闊歩する丸の内のやや日比谷寄り、帝国劇場の隣の国際ビルの地下にあります。
このお店の隣は、今、ヘルシーレシピで話題の「丸の内タニタ食堂」なのですが、この『にっぽんの・・・』も、それに勝るとも劣らず
質の高い内容で、かつコストパフォーマンスの良いお店なので、おおいにおすすめです。

左からから杉村さん、藤井さん、石尾さん、「にっぽんの・・・」の発起人共同オーナーの土屋さん、山本さん
お店の基本コンセプトは、「にっぽんのおいしいで、にっぽんを元気にする」、です。
お店に関する詳しい情報は、ホームページなどをご覧いただきたいと思いますが、お店の発起人一同のメッセージを
PRチラシから以下に転載させていただきます。
『世界中のおいしいものが集まる街、東京で、私たちはあえて、「にっぽん」にこだわります。
にっぽんには、その土地土地に豊かな自然があり、四季の流れの中で大切に育まれた食の文化が
ひとやまちを元気にしています。
「にっぽんの…」には、毎日全国の仲間たちから、食材やご馳走のおすそ分けが届きます。
誰かにとっては懐かしく、誰かにとっては新しい、そんなおいしさを分かち合う時間に、東京の暮らしを豊かにし
にっぽんを元気にするヒントがあるのではないかと思うのです。
「にっぽんの…」発起人一同 』

なぜ、お店の名前が『にっぽんの・・・』なのかというと、上記のメッセージにもあるように、この店では、全国各地の様々な仲間の
食材やご馳走が届けられ、そのおいしさを分かち合える、そうした意味が、店の名前の「・・・」の部分に込められているのだそうです。
これが「ちょっとユニーク」なお店の名前の所以です。
具体的な食材・メニューは、例えば、山形金山の豚せいろ焼き、茨城牛久の野菜ピザ、小田原蒲鉾の板わさ、甲州勝沼の甲州
ワイン牛のステーキ、愛媛宇和島の鯛めし、等々、様々なものがあります。どれもこれも、原産地・生産者の「見える」良質で
ヘルシーな食材で作られ、いずれも美味しい料理に仕上がっています。
5人が集まった当日も、数種類の料理を食べ、大いに飲んで堪能しましたが、ひとつご紹介しますと、私の一押しは「愛媛宇和島
の鯛めし」です。
鯛めしというと、通常、鯛をご飯と一緒にせいろ蒸しにしたものを思い浮かべると思いますが、このお店ではそうではなく、宇和島沖で
とれた新鮮な鯛の切り身をご飯にのせて、そこに特製の卵入り出し汁をかけていただくもので、ぶっかけ鯛ご飯に近いと言えます。
これはナカナカの一品です!


オススメの一品「愛媛宇和島の鯛めし」

農家さんの手作り味噌でいただく「生野菜盛」
銀座・丸の内界隈に行かれた際は、ぜひ、お店に足を運んで、そのコンセプトと食材・料理の味わいを満喫してみてください。
店の内装・雰囲気はカジュアルで、肩の凝らない居酒屋(失礼)として、気軽に飲食できます。
事帰りに、観劇・ショッピングの前後に、友人やグループの会合に、ぜひご利用下さい。必ず満足されることと思います。
お店の詳細はこちらのサイトから
「にっぽんの・・・」 http://nipponno.com/ (お店ブログ)
http://www.marunouchi.com/common/JP/shop/detail.cgi?SH_MSH_code=7346
住所: 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル B1F
電話番号: 03-3211-3333
営業時間: 昼:11:30〜14:30(LO14:00) 夜:17:30〜23:00(LO22:00)
定休日: 日祝
(文責:24期 石尾
勝)
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13期 立石正道さん 新宿歌舞伎町 老舗酒場「ユヤ」 →
JR新宿駅東口を歌舞伎町方面に向かって進み、昔懐かしいコマ劇場跡を右に見て歌舞伎町交番を過ぎたあたり、大久保
病院の対面に、いつも変らぬたたずまいの「ユヤ」がある。

黄色い看板が目印 カウンター席
この「ユヤ」、演劇青年であった立石正道君が一念発起して始めたのが昭和43年1月、当時お手伝いのつもりでカウンターに
立ったとおっしゃる奥様の富貴子さんとのコンビよろしきを得て、44年の長きにわたってお客様に憩いの場を提供し続けてきた。
お二人のほのぼのとしたもてなしに、わが13期生をはじめ、どれだけ多くの若葉会員が癒されて来たことだろう。物静かな立石君の
振る舞いからは、彼が駒場の13期生時代、テニス部のホープとして対外試合で活躍していたことなど誰が想像出来るであろうか。
以下立石君との一問一答
・お店のコンセプトは?
「ユヤは自分達だけの店ではない。飲み屋はお客様がつくるもの。私どもはそれをお客様からお預かりしているということを忘れません」
・ユヤのご自慢は?
「お客様です。よいお客様に恵まれたお陰で44年続けてこられました。」
・お薦め料理、お酒は?
「以下が三大人気料理です。
・海鮮餃子:エビとホタテを鶏肉のアンでくるんだ焼き餃子。
・スペイン風オムレツ:ポテト、タマネギ、ベーコンを炒め、小型のスキレットでふっくら焼いたオムレツ。
・焼きしめん:種々の野菜とゆでたてのきしめんを炒めて、塩・こしょう・カレー粉で調味したボリュームたっぷりの一皿。
月替わりの「今月の特別料理」もお薦めの一品です。
お酒は、ビール、日本酒、ウィスキー、焼酎、ワインを用意してあり、芋焼酎『さつまおごじょ』が芋の甘みとすっきりした飲み口で
男性だけでなく、女性にも受けています。」
・若葉会員に一言。
「いつ寄っても、若葉会同窓の誰かに会える、話ができる。そんな店になると嬉しいです。」
カウンターを含め10〜15席の小さな空間であるが、ご夫妻手作りの料理を堪能するもよし、二次会にぶらっと立ち寄るもよし、
酒場のような、レストランのような、とにかくご夫妻のあたたかいおもてなしに心休まるお店である。「真っ直ぐ家に帰れない症候群」
の諸兄はもちろん、気の置けない友人達との談笑の場を求めておられる若葉会の皆様に是非お薦めしたい。
岩手「東泉院」住職 藤野君を囲んで 若い留学生を囲んで
ボックス席は二つ トイレギャラリーには藤野君の投稿写真が

「ユヤ」 立石さんご夫妻
「ユヤ」 http://blog.zaq.ne.jp/shinjukuyuya/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目38−5
03-3200-5363
(13期 国嶋 記)
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15期 萩原哲雄さん 焼肉店 新橋「徳壽」 →
若葉会15期萩原氏経営の焼き肉店 新橋「徳壽」の紹介
若葉会ホームページ(HP)に、同窓生経営の飲食店を紹介する「グルメ特集」なる常設コーナーが設置されたことに伴い、15期
萩原哲雄氏経営の焼き肉店 新橋「徳壽」を、羽鳥(若葉会HP委員・15期)が取材してきましたので、ここにご紹介致します。
取材日を打ち合わせた際、たまたま15期有志による会合が2011年10月31日18:30「徳壽」にて企画されていたため、そこに
合流させて貰いました。
「徳壽」は、焼き肉界では、高級店としてのイメージで定着していますが、お店のホームページによる案内にもある通り、家族や
友人と気楽に訪れることもでき、また、商談や接待、各種の会合まで幅広い客層を取り込める包容力の厚いお店であることを
改めて認識致しました。
何といっても、上品にして充実した焼き肉を堪能できるのが最大の魅力です。今回も、コース料理とあって、こんなところでもう
コース完了かなと満足感漂い始めた時に、最上級の肉がどっさりと大皿いっぱいに提供された時は、大感激でした。
既に若葉会関係者も何度となく利用されていますが、ご満足の声がよく聴かれてきます。
皆様もきっと満足間違いなし。ご家族・友人あるいは同期のちょっとした集まりや、お仕事の会合・接待に一度顔を出されたらと
是非ともお勧め致します。
焼肉店 新橋「徳壽」のご案内
1. 所在地:〒105-0004 東京都港区新橋3-11-8
2. 電話:03-3434-2822
3. 徳壽のHP:http://www.shimbashi-tokuju.com/
4. ぐるなび:http://r.gnavi.co.jp/g222018/
5. JR新橋駅烏森口より徒歩3分(極めて行き易し)
オーナーからのメッセージ
「当店は昭和33年に新橋の地に創業して以来、現在に至るまで数多くのお客様にご愛顧頂いて参りました。
店舗・料理等の詳細につきましては、当店のHPを是非ご覧頂きたく思います。若葉会の皆様のご来店を心より
お待ち申し上げております。」 15期 萩原 哲雄
徳壽本館 本館正面口

徳壽別館(個室専用)

「徳壽」 オーナー萩原ご夫妻
   
溌刺感溢れるスタッフの皆さま

8名向け個室(別館) 広めの個室(別館)
おいしい焼肉を頬張りながら盛り上がる同期有志の会

コース完了と思った後に出てきた、どっさりの最上焼肉 デザート 杏仁豆腐
以上、取材報告いたします。(15期 羽鳥 記)
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